こんにちは。SBC湘南藤沢店スタッフの中川です。
SBC Vertex Racing Teamは、11/30にJBCF浦安クリテリウムに参戦して参りました。
初開催となるこのJBCF浦安クリテリウム。JBCFエリートツアーの最終戦です!
自転車レースと言えば人口の少ない郊外で行われる事が多いですが、このレースは首都圏にて行われました。
近辺には新しく開発されたマンションや住宅が立ち並び、生活の中に自転車レースが入っているようで良い形です。参加者、観戦者のアクセスもしやすくて助かりますね。
会場横ではお祭りが開催されていたり、日本写真判定(PIST6)や浦安市の役所の方々が来ていたり、JCOMのテレビ取材が入っていたりと賑わいを見せていました。
JBCFレースの前にはホビーレースも開催され賑わっており、今後も続いて頂きたいイベントですね!
SVRTからは、マスターズに齋藤選手と山本選手が、E1に佐々木(スペシャライズド自由が丘スタッフ)、中川、相澤(SBC湘南藤沢店スタッフ、別チーム)が参戦。
マスターズ
出場 : 齋藤選手、山本選手
1.9km×10laps = 19km
最終戦という事もあり、強いメンバーが揃いました。
シリーズ年間チャンピオンのミネルヴァあさひの中村選手、Roppongi Expressからはスピードのある遠藤選手と山本選手など。
序盤からハイペースが続き、SVRTからは齋藤選手が積極的にレースを展開。
主にRoppongi Expressの遠藤選手が先頭を牽いている時間が長い印象でした。
山本選手は50代の全日本チャンピオンでチャンピオンジャージがひと際目立ちます!
ちょくちょく先行する選手が生まれるも、ラストはスプリント勝負へ。
最終コーナーを立ち上がってから240m、SVRTの山本選手とRoppongi Expressの山本選手のトップ争いになり、SVRTの山本選手が僅差の勝負を見事に制す!
最終戦で有終の美を飾る事が出来ました。
ここからは中川によるE1のレースレポートです!
E1
出場 : 佐々木、中川、相澤(別チーム)
1.9km×20km = 38km
使用機材
![](https://sbcbicycle.com/ct/wp-content/uploads/2024/11/DSCF5970-scaled.jpg)
先週のSpecialized Dayにて 持ち主と共に
・フレームセット : Specialized Tarmac SL8 10r
・ホイールセット : Roval Rapide C38
・グループセット : Shimano Dura-Ace R9270 / Ultegra R8170 ミックス
・クランクパワーメーター : Quarq D-Four DUB
・タイヤ : Hutchinson Black Bird TLR 28c 空気圧F:4.3bar,R4.8bar
・サドル : Cadex AMP
重量は7.5kg程度。
10月後半より乗り始めた新車のTarmac SL8を使用。
9月に発売された新しいTarmac SL8 Expertをベースに自分に合うようにカスタム。
Tarmac SL8 Expertは、従来はSRAM RIVAL eTapがアッセンブルされていましたが、新しいモデルはアルテグラR8170に変更されました。
そして個人的に白色のフレームが好きなので、このモデルが発売されると同時にすぐに購入。最低限のロゴ以外入っていないこのシンプルなデザインが最高です!
グループセットは気付けばリアディレイラーとスプロケット、ブレーキローター以外デュラエースになっていましたが(笑)価格を抑えたい場合のレースに使う車体のベースとしては最高の車体だと思います!
ホイールはひとまず完成車に付いているそのままのC38を付けていますが、ハイグレードなものを入れたいところ。
そしてTarmac SL8 Expertの美点はその価格。
レースでがっつり使える性能を持ちながら、完成車で¥825,000(税込)という価格は近年の値段の上昇が止まらないレーシングバイク界に待ったをかける一台。
Tarmac SL8 10rのフレーム重量はS-Works Tarmac SL7より軽量。そしてS-Works Tarmac SL7を同じ構成でフレームバラ組をするとおおよそ100万円程度になりますので、このTarmac SL8 Expertはかなりのお買い得バイクです。技術の進歩はありがたいですね。
機材の紹介は以上。
E1も首都圏でのレース、最終戦、そしてツールドおきなわが中止になった影響もあるのか強いメンバーが揃う。
気にするべきは年間リーダーのTRYCLEの武井選手、飛び出したら帰ってこないチームメイトの橋本晴哉選手、南魚沼で非常に強かったミネルヴァあさひの中島選手、元愛三工業レーシングの強力なスプリンターRoppongi Expressの大前選手あたり。
チームとしてはTRYCLE、ミネルヴァあさひ、湾岸サイクリングユナイテッドがメンバーを揃えているので、それらのチームの主力選手が逃げればメイン集団が止まる可能性もある。湾岸サイクリングユナイテッドは市村選手と古谷選手が独走力があり逃げる可能性がありそう。
コースは大磯クリテリウムを2倍に伸ばしたような、長い直線と2つのヘアピン、1カ所のシケインで構成されたシンプルなコース。
1周1.9kmなので直線は約950m。長い直線である。
シケインは小さめで、先頭なら直進して速度を落とさずにクリアできる。しかしいきなり狭くなるので後ろではごちゃつく。
コース的には逃げが決まりにくそうなコースだが、強いメンバーが抜きんでて強いので、選手の力で逃げが決まる可能性もある。
今年のシーズン序盤に開催された清原宇都宮クリテリウムでは、エリートカテゴリーでは同じように長い直線の折り返しコースだった。
このレースではレース中にラインの奪い合いで集団が落ち着かず、危険と感じる事が多かった。実際に中川はラストに大きな落車をしてダメージを受けてしまった。
長い直線のクリテリウムでは、コーナー立ち上がりの加速が落ち着いた後に集団後ろの選手が前に上がりやすく、逆にその時点で先頭にいた選手は風を受けているので体力的に不利になり、集団がとにかく落ち着かない。
プロチームによるレースならばチームでまとまってペースアップを行い集団が伸びて絞られるのだが、アマチュアのエリートツアーではチーム数が多い上、まとまってペースアップできるチームも少ない。
E1では力のある選手が集まっていて、それで集団の落ち着きがないと危険度が高い。
なので、安全にレースを進めるために逃げに入る事も想定。
優先順位は①落車しない②結果を狙う という形。
試走をしてみてもコースの印象は変わらず。
最終コーナーを抜けてからゴールまで240mほどで、立ち上がりでスプリントを始めて丁度良い距離。
いつものように、逃げでも集団スプリントでも対応できるように心構える。
![](https://sbcbicycle.com/ct/wp-content/uploads/2024/12/jbcf24_18.jpg)
しれっと相澤が先頭に
E1は最終レースで、14:00にレーススタート。
天気は快晴!ガッツリ海沿いだが比較的風は穏やかで、ホームストレートが弱追い風でバックストレートが弱向かい風。更に海から若干の横風といった様子。
個人ランキング1位の武井選手、ジュニアランキング1位の安川選手、そしてチームランキング1位のミネルヴァあさひが先頭でスタート。
ローリングなしのマスドスタートで、いきなりミネルヴァあさひの選手がアタックして一列棒状。中川は中腹からのスタートだった為いきなり全力。
いざレースが始まってみると、逃げが決まりにくそうな印象。
弱追い風のホームストレートでは集団のペースが上がると50km/hを超える事もしばしば。集団の利が大きそう。
アタックしていく選手は、TRYCLEの橋本選手、湾岸サイクリングユナイテッドの市村選手と古谷選手、ミネルヴァあさひの各選手など。そして若い選手たちも積極的。ただ、動く人間は決まっている。
一番動いていたのは橋本選手。脚の違いを見せていた。
![](https://sbcbicycle.com/ct/wp-content/uploads/2024/12/jbcf24_19.jpg)
首都圏でのレース
走る前は、人数を揃える各チームの主要選手が先行すれば逃げが決まるかな、と考えていたものの、実際はあるチームの選手が先行すれば別のチームが追って、を繰り返してチームどうしで潰し合っていていて落ち着かない。
やはり集団はラインの奪い合いで安定せず。選手が交錯してバランスを崩したり、シケイン前では落車も発生。
自分はというと、ペースアップして人数を絞りたいのでちょくちょく先頭へ。先行する選手がいれば早めに芽を摘んでおいたり、逃げれるチャンスがあれば見逃さないように目を光らせる。
自分の身体は良く動いていた。ので、ついついペースが緩んだタイミングでアタックしたくなる(笑)
ただ気を緩めるとすぐに集団後方に追いやられてしまう。そして集団後方ではヘアピン・シケインの立ち上がりのインターバルが厳しくて消耗する。
そんなこんなで終盤へ。動いたり、位置を落とすとコーナー立ち上がりがきついものの、それ以外はあっという間に距離が減っていった。
そしてゴールに向けてペースが上がっていくラスト3周目あたり。
集団の1/3前方あたりで走っていたところ、最終コーナーのヘアピンで前走者がスリップして落車。ペダルヒットしたか、タイヤのグリップが抜けたかのどちらかだろう。
左右に選手がいたので逃げ場は無く、ストップ。ヘアピンで減速している所だったので止まって回避できた。ただ一瞬ストップしたことで集団後方まで位置を落としてしまう。
ゴールへ向けてペースが上がりだしたところだったので集団は伸び伸び。ここから位置を上げるのに力を使う。
1.5周程度かけて何とかまた集団前方まで戻れたものの、割と力を使ってしまったので、一休み。
ラストラップに入ると更に位置取り争いが激しくなる。
一つ目のヘアピンを立ち上がって武井選手、大前選手の少し後ろには入り込めたものの、イマイチ位置を上げきれない。
シケイン前に後ろから大勢の選手が上がってきて、それに飲み込まれてしまい集団中頃まで位置を落とす。
そしてシケインではガチャついて上がれない。まずい…
シケインを抜けてから踏んでジャンプアップして10番手程度で最終コーナーを曲がる。
何名かは交わしたものの、先頭には混ざれずに8位でゴール。
最後の立ち回りを失敗した結果となった。
もしくは、前走者の落車の影響で大事な場面に力を使わされたことがラストに前へ出る事をためらった原因にもなったかもしれない。
ただ、ストレスフルな集団のレースで怪我することなく帰って来れて何より。
SVRTから出場の佐々木は中盤で集団から遅れてDNF、別チームで出場したSBC湘南藤沢店スタッフの相澤は19位でゴール。
SBC Vertex Racing Teamは、次戦は大磯クリテリウム12月に参戦します!
そしてSBC Vertex Racing Teamでは、メンバーを募集しています!
ご興味のある方は、SBC湘南藤沢店までお問い合わせ下さい。 加入方法など随時お伝えいたします。
SBC湘南藤沢店 中川
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