【 インプレッション 】PINARELLO 新型DOGMA F

 

こんにちは。
SBC湘南藤沢店スタッフの中川です。
PINARELLOの新型DOGMA Fと言えば、今年の6月に発表され、今季最も注目のバイクの一つですね。

発表時の記事はこちら


そんなホットなバイクを国内でいち早くテストする機会に恵まれましたので、インプレッションを皆様にお伝えします。 私中川もDOGMAの美しさとコンセプトに魅了されている一人で、個人的に今季最も注目しているバイクです。 デビュー前から楽しみにしていたバイクですので、乗る前の期待値は非常に高かったです!

テストバイクのスペックはこちら!


サイズ : 46.5 ホイールセット : FULCRUM SPEED 42 タイヤ : PIRELLI P-ZERO RACE クリンチャー グループセット : SHIMANO DURA-ACE R9270

先に忙しい方へ向けて、先代のDOGMA Fと比較した印象をざっくりと書くと以下の通りです。
・基本的な方向性は同じ。 ・軽い。軽快感高め。 ・流していても気持ちよく走れる。幅広いレベルの方に乗りやすい。 ・それでも踏んだ際はかなりしっかり硬い。不思議な感覚。 ・乗り心地が良い。 ・タイヤクリアランス拡大。 ・ペイントの質感高し。大人っぽく落ち着いている。 ・小さいサイズでもバランスの取れた見た目。 ・値段はアップ。ただ、内容を考えると納得できる。
では詳細を掘り下げていきます!

第一印象
テストバイクを手渡され、新型のDOGMA Fとご対面。

発表時の展示会で実物を見たことはありますが、実際に乗れるのはこれが初めて。 実際に手渡されてみて、初めに感じたのはその軽さ。 DOGMAと言えばボリュームのあるフレーム形状が特徴ですが、その見た目からはおおよそ想像の付かない軽さを備えていました。 先代のDOGMA Fよりも軽量化されているのが新型DOGMA Fのトピックの一つ。確実にその効果を実感しました。


そして、DOGMAと言えばこれまでのモデルでも低重心の設計がされているのが特徴ですが、今作でもそこについてしっかり継承されています。 また低重心なだけでなく前後の重量バランスにも優れています。 先代のDOGMA Fからは電動変速のバッテリーマウントをフレーム下部のBB横に配置、バイク上部に配置されるシートポストのやぐらを3Dプリントのチタン製で作り軽量化する等の工夫がとられました。

(新型DOGMA Fのシートポストは形状の変更により、従来型より更に軽量化されました)

新型のDOGMA Fでは、更に重量バランスの為にヘッドのベアリングパーツを軽量化。本当に細かいところまでよく作り込まれています。

IMG_5966
(上が従来型のDOGMA Fのヘッドパーツ、下が新型DOGMA F用。)

その重量バランスの良さが手に取った時、そしてもちろん乗った時にも実際の重量以上に軽く感じるのです。 実際に完成車重量は7kg程度に抑えられております。

走り出し~平坦流し
いざ漕ぎ出してみると、持った時の印象のままに軽い漕ぎ出しを見せる。

ダンシングをして速度を上げていくと、上記の低重心設計のおかげで振りの軽さはピカイチ。 先代のDOGMA Fでは走り出しから強めの剛性感と低重心感が伝わってきましたが(それはそれで、インパクトの強い自転車感が伝わってくるので乗っていて楽しいです!)、新型のDOGMA Fでは比較すると軽やかで扱いやすい。 スペシャライズドのTARMAC SL7→SL8の進化もそうでしたが、新世代のロードバイクは軽く、剛性感においても乗りやすさがアップされています。乗り心地も良いのが特徴。 そして130w程度で平坦を30km/h弱で走ってみる。

DOGMA Fと言えば、Ineos Grenadiersなどの世界のトップ選手が愛用するバイク。彼らは時には60km/h近い速度で巡行し、ダウンヒルでは100km/hを超えることも。 もちろんDOGMA Fはそんな速度・出力で使用されることを前提として設計されたバイクです。 そんなバイクなので、半分の速度域である30km/h程度では扱いにくいのではないか…と思われるのも自然な流れだと思います。 しかし予想は裏切られ、DOGMA Fは30km/h程度の速度域でも優しく、流していても非常に気持ちよく走ることが出来ました。 ディスクブレーキのロードバイクが出始めたばかりのころは、剛性感をうまくコントロールできずに硬すぎて、流していても気持ちよさを感じられないバイクも有りました。 新世代のディスクブレーキ車は開発の結果この点が改善されています。 以前はディスクブレーキ車はリムブレーキ車のフィーリングに敵わない、なんて言われることもありましたが、現在のロードバイクは空力的に速く、乗り味も良いです。 速いのに乗りやすいので、以前からロードバイクに乗っている身からすると不思議な感覚です…!



(スタッフの富田も軽快にDOGMA Fを走らせます)

この、”幅広い方に乗りやすい”という点が従来型のDOGMA Fと比較して一番変わったな、と思いました。 テストバイクにはクリンチャータイヤがセットされておりましたが、乗り心地は良好。 大きめの段差を乗り越えても伝わってくる振動は小さく、ここも新型のDOGMA Fの確実に進化した点の一つです。 乗り心地は良くて困ることはありませんからね! ハイスピードの巡行、スプリント 流しから速度を上げて、ハイスピードでの巡行をしてみます。


踏み込んでみて高強度域へ。 先ほどまでの優しいDOGMAから一変、従来のDOGMAと同様に高い剛性感を感じました。 高強度域での巡行はピカイチ! 先代のDOGMA Fも空力性能が優れていることが特徴で、実際に第三者機関のデータでも良い値をマークしていました。 そこからさらに空力性能が向上した今作は、もちろん高い空力性能を誇ります。 新型DOGMA Fに合わせて開発された新型の一体型ハンドルバー、MOST TALON ULTRA FASTは上ハンドルが狭いフレアハンドルで、高速巡行時のブラケット部を持ったエアロフォームを取りやすくなっています。

 そしてスプリントをしてみてバイクの限界性能に挑んでみます。

ハイスピードの巡行でも感じていましたが、このバイクは踏み込むとBB周りのボリュームの見た目通りかなりしっかり硬いです。

おそらく、絶対的な剛性は前作よりも高いのではないか?と思います。正直、自分のパワーでは前作と比べてどちらが剛性が高いかまでは分かりません… バイクの限界はまだまだ先にありそうです。 同郷のコルナゴのバイクも同じですが、踏んでいない時はソフトに感じるバイクでも、大出力で踏んだ際には強固な芯を感じます。 なので、スプリントの掛かりはバッチリ。高い空力性能と合わせてグングン進んでゆきます。思わず自分の力以上に速くなったのでは?と勘違いしてしまいそうです!

登り、下り
登りに入ってみると、重量と振りの軽さからか軽快に登り始める。

Ineos Grenadiersの選手たちは、登りの激しいコースでもDOGMA F一台で走っています。DOGMA Fは”真のオールラウンダー”として全てのステージで速く走れなければなりません。 そんな使命を持ったDOGMA Fは、登りに関しても一級。 今回は会場の関係上、残念ながら長いヒルクライムを試すことは出来ませんでした。 ただ、少し登っただけでも登りに関しても好感触を掴むことが出来ましたので、長いヒルクライムも是非試してみたいところです。 そして登りがあれば、必ず下りが存在します。 下りに関しては高い空力性能と、ピナレロらしく安定したハンドリングの組み合わせで安全に速く駆け抜けることが出来ます。



ピナレロの特徴であるオンダフォークは左右にも非対称の形状をしています。ここまで左右で形状が違うバイクはピナレロだけではないでしょうか? ディスクブレーキの取付部はかなりのボリュームを持たせられており、ディスクブレーキの強力な制動力を受け止めます。 細かいところでは、新型のDOGMA Fはワイドタイヤに合わせて従来型と比べてフォークオフセットをが若干拡張されました。

スタイリング、ペイント
従来型のDOGMA Fと比べて、ぱっと見では大きな変化が無かったことから、マイナーチェンジ程度の変化だとお考えの方も多くいらっしゃると思います。 確かにシルエットを見ると大きくは変わりません。 ですが細部を見ると、確実に洗練されている事を感じます。 チューブの形状はより滑らかに。


従来のDOGMA Fは折れ曲がっている箇所が多く、有機的でアクの強いデザインでした。 新型のDOGMA Fでは、キープコンセプトだがすっきりとした形状に生まれ変わりました。 個人的意見ですが、クセが少なく新型の方が好みです。 小柄なライダーに嬉しいのは、スモールサイズでも見た目のバランスが崩れない点。 中川がテストしたのは46.5サイズという下から2番目の小さめサイズのバイクですが、バランスが取れていて変わらずにDOGMAの美しさを感じます。



サイズ46.5、サドル高は645mm程度と低めですが、カッコよいスタイリングです! 近年は更にロードバイクのエアロ化が進み、複雑な形状のバイクが増えてスモールサイズの見た目が悪くなってしまうバイクも存在する中、そこはピナレロ。しっかり考えられています。 すっきり変化したフレーム形状にあわせたのか? シンプルで美しいペイントパターンが用意されています。 横からの画像では分からない点として、ダウンチューブ上部やフォーク内はカーボンの網目模様がむき出しになっています。


ここをカーボンの黒とすることで、バイク全体が引き締まって見える効果がありますね。 ペイント自体の質感も非常に高く、高額な価格に見合ったクオリティを備えていると思います。

ピナレロ社の社長のファウスト・ピナレロ氏は17歳の頃から自転車の塗装を学び、自転車のペイントには強いこだわりを持っています。 以前インタビューした際に、「新しいモデルを発表した際には特に綺麗なスペシャルなカラーのモデルを設定する。今回発表されたDOGMA FではLUXTER RED GOLDと青系のカラーは特にスペシャルだ。」とお話ししてくれました。

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今回のテストバイクはLUXTER BLUEで、見る角度により様々な表情を見せてくれる美しいカラーでした。日光の下で目にするとより輝くカラーです。 展示会ではLUXTER RED GOLD含む他のカラーも拝見しました。 どのカラーもそれぞれ良さがありましたが、その中でもやっぱりLUXTER RED GOLDの美しさは際立っていました。正直、コストもかなりかかっていそうです…

総括
先にも書いた通り、今作のDOGMA Fは様々な走力レベルの方におススメできるようなバイクに仕上がっています。 DOGMAは好きだったけれど、乗り味がハードだから…と敬遠していた方も乗ってみる価値あり!と思います。

また、今までずっとDOGMAを乗り継いでこられた方も変わらずおススメです。 基本的なコンセプトや方向性が同じなので、すんなりと馴染むと思います。スタイリングもキープコンセプトながら、より洗練されました。 そして注目のお値段ですが、フレームセットで¥1,155,000(税込)という価格は、やっぱりかなり覚悟が必要な価格だと思います。 それでもここまで作りこまれた内容をひとつひとつ目にすると、このバイクに掛けられているコストは相当な物だと伝わってきます。 マスプロメーカーの中でここまで作りこまれたバイクは無い!と言えるバイクです。 ピナレロ社長のファウスト・ピナレロ氏が言っていたように、他のどのバイクとも違う唯一無二のバイクがDOGMAです。 ライドに関係ないところでも言うと、家に保管している時でも、思わず見とれてしまう、自分は最高のバイクを所有しているんだという実感を提供してくれます!(笑)

そんなバイクを、是非手にしてみて下さい! DOGMA Fに乗って最高のライド体験を実感しましょう。 SBC湘南藤沢店では、新型DOGMA Fのご予約受付中です。 今ならサイズ・カラーによっては早く手に入るモデルもあるかも!? 皆様のご来店をお待ちしております。

SBC湘南藤沢店 中川

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