【 スタッフ中川のインプレ 】 ROVAL RAPIDE CLX III

 

こんにちは。SBC湘南藤沢店のスタッフの中川です。

つい先日ROVALより発表されたばかりの新型ホイール、RAPIDE CLX IIIをテストする機会に恵まれましたので、インプレッションをお届けいたします!

先代のRAPIDE CLX IIは更に前の初代RAPIDE CLXのチューブレス対応版という事で、大きなモデルチェンジでは無かった、と広く認識されています。
ですので、設計思想が大きく変わったこのRAPIDE CLX IIIには大きな注目が集まっていますね!

ただ、大事なのは設計がどうとか重量がどうとかよりも実際に使ってみて走りが良いかどうか。

一通りのシチュエーションで試してみました!

忙しい方の為に先に、ざっくりとした特徴は以下の通りとなります。
・従来のRAPIDEの性格を踏襲
・しかし動きが軽い
・反応良し
・リアのリムハイトが低くなったデメリットは感じにくい
・オールマイティに使いやすいので、迷ったらコレ
・価格はアップ

それではRAPIDE CLX IIIの性能に詳しく迫ってみましょう。

■使用した車体の詳細
バイク : SPECIALIZED TARMAC SL8 10r
タイヤ : SPECIALIZED COTTON FOLDING RACING ONLY TIRE 28c (クリンチャー)
空気圧 : フロント5.0bar、リア5.3bar
ライダー : 身長166cm、体重66kg、FTP290w

■第一印象~走り出し
RAPIDE CLX IIIを装着したTARMAC SL8とご対面。

RAPIDE CLX IIIはフロント51mm、リア48mmと、リアの方がリムハイトが低いホイールです。リアの方がリムハイトが低いと見た目的に違和感が出そうですが、3mmの違いでは特に違和感は出ていません。

いよいよ走り出してみると、まず感じたのは軽さ。
従来のRAPIDEシリーズからの変更点の大きなトピックである軽量化の影響を感じます。ディープリムながらペア重量で1,305gの軽さは伊達じゃありません。
先代のRAPIDE CLX IIのペア重量は1,520g。なんと215gの軽量化です。
軽量化の要因はリアのリムハイトが低くなった事と、カーボンスポークが採用された点。

カーボンスポークにより剛性も高めに感じました。軽量化+高剛性で踏み出しの軽さに繋がっていますね。

■平坦の巡行
速度を上げてみて巡行に入ります。
従来のRAPIDEシリーズは巡行性能の高さが特徴で、一度速度に乗るとゴロゴロと高い直進安定性を持って転がってくれる感覚が強いホイールでした。

リアのリムハイトが低くなり、そして軽くなったRAPIDE CLX IIIではこの特徴が薄れてしまっているのでは?と危惧していましたがその特徴はしっかり受け継がれていました。

■登り
一番変化を感じられたのは登り。
やっぱり登りでは軽量化は正義です。
勾配10%程度の登りも登ってみましたが、ディープリムでは重さを感じてしまう急勾配での加速も悪くないです。

競技者の方にしか伝わりにくいですが、心臓破りの坂を含めた群馬CSCとの相性が良さそうな印象ですね。

■下り
低負荷・高速度である下りの速さも従来のRAPIDEシリーズの特徴でしたがこちらもしっかり継承されていました。
下りに入ると吸い込まれていくように進んでいきます。速度の出すぎに注意。

■風の影響
ディープリムで気になる横風の影響ですが、フロントの外幅35mmの超ワイドリムが横風をいなしてくれます。
自分が体重があるという点も考慮しなければなりませんが、リムハイト51mmですがそこまでそこまでナーバスに感じる事は無くローハイトプラスアルファくらいの感覚で使えました。

■スプリント
かかりは良好。51mm-48mmのリムハイトで1,305gと不安になるくらいの軽さですが剛性もバッチリ。

振りも軽いですね。スプリント勝負になっても助けてくれることでしょう。

■乗り心地など
RAPIDE CLX IIIのリム内幅は21mm。
近年は内幅25mm程度のワイドなリムが増えていましたが、UCIの新規定により、レースにてワイドリムと30cを超えるタイヤを使えなくなってしまう可能性が出てきてしまいました…
そこでRAPIDE CLX IIIは28cのタイヤと相性が良いように内幅21mmで設計。

正直、乗り心地や転がり抵抗を考えると、よりワイドなリムに太いタイヤを取付けて、チューブレスタイヤで低圧の空気圧で使用する方が優れていると思います。
ですが、本当に施行されるかはまだ分かりませんがルールで決まってしまっているとしたら仕方ないですね…

■RAPIDE CLX IIIとはどんなホイールなのか?
S-WORKS TARMAC SL8にセットして、ディープリムを履きながらUCIの規定6.8kgに合うように設計されているように思います。
重量・リム幅・乗車時の性能すべてがレース実戦での使用を想定されている、スーダル・クイックステップをはじめとしたスペシャライズド使用チームの為の武器。

平坦のクラシックレースからグランツールの山岳ステージまで、もしホイールを一本しか使えないとしたら最良の一本でしょう。(実際はもちろん使い分けられますが)

レース用のホイールと言うと気難しさを覚えるかもしれません。
実際に昔はそんな機材も確かに存在していましたが、現代ではプロ選手と言えど扱いやすさも重要視されます。
RAPIDE CLX IIIは気難しさとは無縁ながらしっかり速いホイールです。

ホビーライダーとしては、ホイール一本でなんでもこなしたい!という方に間違いなくオススメです!

そんなROVAL RAPIDE CLX III、そして同時に発表されたRAPIDE SPRINT CLX、RAPIDE CL IIIはSBC湘南藤沢店でご予約受付中です!
そしてSBC湘南藤沢店では7/31まで新しい自転車やエキップメントをお得にご購入できるキャンペーンを実施中です。

皆様のご来店をお待ちしております。

SBC湘南藤沢店 中川

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