もうすぐグリーンシーズン到来!!
マウンテンバイクの選び方・ジャンルについてご紹介!!
マウンテンバイク楽しそう!乗ってみたい!
と思っても色々あって何を選んでいいかわからない…
そんな方に向けて、今回はマウンテンバイクのジャンルとそれぞれの特徴、ラインナップについてご説明します。
まず初めに、マウンテンバイクの3つのタイプタイプとその呼び方について。
最近の殆どのマウンテンバイクが大きく3つのタイプに区分され、前のみにサスペンションのあるタイプをハードテール、前後にサスペンションのあるタイプをフルサスペンションと呼びます。そして少なくはなってきているがサスペンションの付いていないタイプをフルリジットと呼んでいます。
続いて、マウンテンバイクにはどんなジャンルがあるのか
そして、先述のタイプはどんなジャンルに適しているのかご説明!
マウンテンバイクのジャンルについてざっくりとわけると、
6つのジャンルに分ける事ができます。
①クロスカントリー(軽さ重視)
②トレイル・オールマウンテン(バランス重視)
③エンデューロ(下り重視)
④ダウンヒル(下り専門)
⑤ダートジャンプ(ジャンプ中の技を競う)
⑥トライアル(技を見せ合う、BMXに近い)
今回はこの中でもメジャーな「クロスカントリー、トレイル・オールマウンテン、エンデューロ、ダウンヒル」について詳しくご説明していきます。
それぞれを車体重量とサスペンションのトラベル量(=サスペンションが沈み込んだ際に実際にホイール自体が上下に動く量。*似た言葉でストローク量があるがこれはサスペンション自体の伸び縮みする量を示します。)で分布分けすると以下の表のようになります。
表をご覧いただくとわかるように、トラベル量が増えると重く下り思考になる傾向にあり、逆にトラベル量が少なくなると軽く登り思考になります。軽量マウンテンバイク(クロスカントリー系)と呼ばれるものはロードバイクと遜色ない重量を誇り、8㎏から10㎏前半の位置にあります。また昨今では、クロスカントリーのコースの難易度が上がり、EPIC EVOのようなトレイル・オールマウンテンよりのクロスカントリーバイクが誕生し、これらをダウンカントリーと呼んだりもします。
下り系のバイクは前後にサスペンションを搭載したフルサスペンションバイクと思われがちですが、FUSEといった下りも楽しめるハードテールモデルも存在します。
乗り方やスタイル、何を求めているのかによってジャンルをお選び頂けたらと思います。
では、それぞれのジャンルについてより深くご説明させていただきます。
クロスカントリーとは、クロスカントリーレースで勝利することを目標に設計開発されたモデルのことを指します。
ではクロスカントリーレースとは何か、例えばオリンピックのマウンテンバイクレースのように起伏のある周回コースを決められた時間内(カテゴリーによって変動。男子エリートでは1時間20~40分)にどれだけ走れるかを競うレースXCOや、同じく周回コースを走るが距離、時間の短いXCCなどの周回レースがメインで、他にケープエピックなどの長距離レースも存在。ケープエピックは1日に100㎞に及ぶ距離を2人組で1週間に渡り走るレース。基本的に山岳コースが多く総距離600kmオーバー、標高差15,000mオーバーを走りぬくことになる。言わば、ツールドフランスのマウンテンバイクバージョン。
このようなレースで勝つために、車体重量は軽く、効率よく力を推進力に変えられる設計となっております。重量面でいうとスペシャライズドのクロスカントリーバイクであるS-WORKS EPICは完成車で9.3㎏と前後にサスペンションを備えるフルサスペンションバイクであるにも関わらず10kgを優に下回る入門ロードバイクと遜色無い重量となります。軽量化に伴い、サスペンションのトラベル量は80~120mmと短めに。走破性を上げるためホイールサイズは29インチが主流となっております。ギアも登りを想定したワイドなギアとなっており、前はシングルで後ろに12枚のワイドレシオなギアを備えています。
~こんなライダーにおすすめ~
・クロスカントリーレース、アドヴェンチャーレース、エクステラへの参戦などレースやイベントに出てみたいライダー
・レースに出る方以外にも、河川敷や里山など主に平坦な道や登坂をメインに自然を満喫したいライダー
トレイル・オールマウンテンとは、レースや競技的な思考よりもコースやマウンテンバイクそのものを楽しみたい方におすすめなジャンルです。起伏に富んだ自然のトレイルからマウンテンバイクパークと呼ばれるような管理されたコースを思い切り楽しんでいただけます。クロスカントリーよりも下りを安定して走れ、ダウンヒルバイクより軽量で登坂も登れバランスがいいです。ギアには前シングルの後ろ12枚のクロスカントリーと変わらないワイドなギアがついており未舗装路の登坂も快適です。サスペンションのトラベル量については登りと下り双方を楽しめるようなバランスの取れた130mm~160mm程度となっております。ホイールサイズは、29インチが多いものの中には27.5や前後でホイールサイズを変えたマレットと呼ばれる仕様を好むライダーもいます。シートポストは手元で高さ調整可能なドロッパーシートポストを搭載。登りは上げて、下りでは下げてペダリングや重心移動をしやすくしています。
~こんなライダーにおすすめ~
・トレイルライドから、フォレストバイクやふじてんリゾート、富士見パノラマ、白馬山岩岳等のダウンヒルコースまで幅広く楽しみたい
・アドヴェンチャーレースやエクステラ等で下りを安全に走りたいライダー
・トレイルライドからエンデューロレースまで一台でこなしたいライダー
エンデューロは、リエゾンと呼ばれる計測開始地点までの繋ぎとなる登り区間はタイムは計らず自力で登り、下りの計測区間のみのタイムを計測。これを数本繰り返し合計タイムを競うエンデューロレースでの勝利を目指して設計、開発。
このレースの特性上、タイムを計る下りセクションの安定性や走破性能、コントロール性能が優先され150~170㎜のトラベル量のサスペンションが多く使われる。自力で登らないといけないのでしっかりと計測地点まで登っていける設計となっており、主に1x12sのワイドレシオなギアが備えられる。トレイル・オールマウンテンをより下りにふったモデルとも言えます。ホイールサイズは、トレイル・オールマウンテンと変わらず、29インチが多いものの中には27.5や前後でホイールサイズを変えたマレットと呼ばれる仕様を好むライダーも。シートポストは手元で高さ調整可能なドロッパーシートポストがついており、登りセクションでは上げて、下りセクションでは下げて重心移動をしやすくしています。
日本ではENSと呼ばれるENDURO NATIONAL SERIESがシリーズ戦として定期開催。世界でもEWSと呼ばれるシリーズ戦が各地で開催されています。また最近ではE-BIKEカテゴリーも存在し、国内外問わず注目されています。
~こんなライダーにおすすめ~
・エンデューロレースへの参加
・ダウンヒルレースもエンデューロレースも一台でこなしたいライダー
・ふじてんリゾートや富士見パノラマ、白馬山岩岳等の本格的なダウンヒルコースを楽しみたいライダー
ダウンヒル、登りはリフトやヘリコプターを使い下りのみのタイムを競うダウンヒルレースでの勝利を求めて設計、開発。
レッドブルが主催のREDBULL RAMPAGEやDHワールドカップが有名で中にはアーバンダウンヒルと呼ばれる街中にコースを作ったレースも存在し、スリルや技を楽しむ競技。登ることを考えていないため、ギアは前はシングル、後ろには7枚程度で重いギアのみ。サスペンションも200㎜前後のトラベル量を誇るものが装備されています。
~こんなライダーにおすすめ~
・ダウンヒルレースへの参加
・本格的なダウンヒルコースで大ジャンプを決めたり、思い切り攻めたいライダー
ジャンルについてご説明したところで、
ジャンルごとにラインナップをご説明させていただきます。
クロスカントリー
EPIC HT
¥368,500 294,800(税込)~¥572,000 457,600(税込)
*フレームセット ¥341,000(税込)
クラス最軽量に当たる軽さを誇るハードテールタイプのクロスカントリーバイク。
軽いだけでなく、昨今のテクニカルなコースに対応するべくヘッドを寝かした設計に。
ホイールサイズは29インチ。トラベル量は100mm。
登りや平坦での速さを求めるライダーにおすすめです。
EPIC
¥506,000 404,800(税込)~¥1,430,000(税込)
*フレームセット ¥770,000(税込)
フルサスペンションタイプの超軽量クロスカントリーバイク。
世界選手権やオリンピックでの勝利を目指して設計、開発。
上位グレードには、フルサスペンションでありながら漕いでいる際のサスペンションの動きを止めるBRAIN SHOCKを搭載。地面からの衝撃やドロップオフやジャンプ時の衝撃は吸収しつつペダリング時のパワーロスを最小限に抑えます。
ホイールサイズは29インチ。トラベル量は前後共に100mm。
クロスカントリーレースで勝ちたいライダーにおすすめです。
EPIC EVO
¥555,500 444,400(税込)~¥1,210,000(税込)
*フレームセット ¥550,000(税込)
フルサスペンションタイプのEPICをより下りも楽しめるようにトラベル量を増やしたダウンカントリーバイク。
ホイールサイズは29インチ。トラベル量は前120mm、後ろ110mm。
軽量なクロスカントリーバイクが欲しいが、トレイルも楽しみたいライダーにおすすめです。
CHISEL
¥220,000 176,000(税込)~¥280,500 224,400(税込)
*フレームセット ¥132,000(税込)
アルミ素材ハードテールタイプのクロスカントリーバイク。
D’Aluisio Smartweld Technology(ダルージオ・スマートウェルド製法)を採用し、応力がかかりやすい箇所を一体成型し、応力がかかりにくい箇所で溶接。より軽く、丈夫で剛性感のあるフレームになっております。
これから少し本格的にマウンテンバイクを楽しみたい方におすすめ。
ホイールサイズは29インチ。トラベル量は100mm
街乗りから里山トレイル、クロスカントリーレースまで対応可能。
トレイル・オールマウンテン
STUMPJUMPER
¥324,500 259,600(税込)~¥1,331,000 1,064,800(税込)
*フレームセット ¥341,000 238,700(税込)
クラス最軽量のトレイル・オールマウンテンバイク。
フルサスペンションのトレイル・オールマウンテンバイクでありながら15㎏を切る軽さを誇ります(S-WORKSグレード完成車)。アルミとカーボンのラインナップがございます。
ホイールサイズは29インチ。トラベル量は前140mm、後ろ130mm。
トレイルをメインにクロスカントリーレースも出てみたい。そんなライダーにおすすめです。
STUMPJUMPER EVO
¥495,000 396,000(税込)~¥1,430,000(税込)
*フレームセット ¥495,000(税込)~¥242,000 169,400(税込)
STUMPJUMPERをより下り向けにしたモデル。
リアにリンクを増やすことでよりしなやかな動きを可能に。STUMPJUMPER同様アルミとカーボンのモデルが存在。
ホイールサイズは29インチ。トラベル量は前160mm、後ろ150mm。
トレイルをメインにエンデューロレースにも興味がある。そんなライダーにおすすめです。
STATUS 140
¥341,000 272,800(税込)
トレイルを楽しむために生まれたアルミ素材のフルサスペンションバイク。
前29インチ、後27.5インチの前後異径ホイールを標準装備。マレットと呼ばれるこの組み合わせは、リアの取り回しをよくすることでよりクイックに、車体をコントロールしやすくします。
トラベル量は前後140mm。
トレイルを気持ちよく下りたいライダーにおすすめです。
STATUS 160
¥341,000 272,800(税込)
STATUS 140のロングトラベルバージョン。
トラベル量は前後160mm。
より下りをかっ飛ばしたいライダーにおすすめです。
FUSE
価格:¥280,500 224,400(税込)~¥357,500 286,000(税込)
アルミ素材のハードテールタイプのトレイル・オールマウンテンバイク。
ハードテールタイプながら、ヘッドを寝かし、29インチx2.6の極太タイヤを合わせることで下りを思い切り楽しめるバイクとなりました。リアの車輪取り付け部分を前後にスライドできる設計にすることで27.5インチに変えたり、ホイールベースを自分好みにカスタム可能。
トラベル量は130mm。
トレイルを意のままにバイクを操って楽しみたいライダーにおすすめです。
エンデューロ
ENDURO
価格:¥654,000 523,600(税込)~¥1,265,000 1,012,000(税込)
*フレームセット ¥495,000(税込)
ダウンヒルバイク並みの下り性能を持つフルサスペンションバイク。
後ろのサスペンション取付位置をなるべく低い位置に持っていくことで下りの安定感を向上。そしてとてもしなやかに動くので、気持ちよく下っていけます。
ホイールサイズは29インチ。トラベル量は前後170mm。
登りは基本ゆっくりかリフトを使い、下りを思い切り楽しみたいライダーにおすすめです。
ダウンヒル
DEMO
価格:¥671,000 ¥536,800~¥858,000(税込)
*フレームセット:¥352,000(税込)
登りを一切考えないダウンヒルバイク。
ENDURO同様にサスペンション取付位置を極限まで下げ、動きもしなやか。登ることを考えていないためヘッドも寝かせ、ハンドル部分にまでサスペンションが来るダブルクラウンを採用。そしてハンドルまでの距離を近づけるため、ダイレクトマウントタイプのステムを採用しています。
ホイールサイズは前29インチの後27.5インチのマレット、前後29インチにも変えられます。トラベル量は前後200mm。
登りはリフトなどを使い、下りのみを思い切り楽しみたい方におすすめです。
以上がラインナップとなります。
各モデルごとにグレードが割り振られており、パーツスペックが変わってきます。
ご予算や何が必要か(電動コンポーネントやカーボンホイール、ギアの段数等)に応じてお選びください。
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