こんにちは。
SBC Vertex Racing Team選手&SBC湘南藤沢店スタッフの中川です。
この度、ツールドおきなわ2023に参戦してまいりました!
11/10 移動日
レース当日は11/12。
11/10に神奈川県の自宅を出発して羽田空港から沖縄入り。
シイテックことスペシャライズド厚木の椎貝店長が自宅まで車で迎えに来てくれた為、移動の負担を軽減できた。ありがとうございます!
スペシャライズド自由が丘の剣持店長、そして今回(株)SBCの米倉代表がサポートにて帯同する事になっており、羽田空港で2名とも合流。
無事に飛行機輪行もスムーズに行え、那覇空港入り。
今回中川が使った輪行バッグはこちら。
・オーストリッチ OS-500
飛行機輪行では定番中の定番のバッグ。
空港でも一番多く見かけた。
価格も¥24,750(税込)と手を出しやすい。
シイテックも同じくOS-500を使用。
Tarmac SL7でサドル高645mmの自分のバイクは、サドルも下げず、ペダルも外さずに車輪とリアディレイラー(エンド保護の為)を外してバッグに収納できた。
剣持店長はEVOC “ROAD BIKE BAG PRO”を使用。
こちらはハードタイプのケースで、より安心。
自転車を組み立てたら、軽いライドへ。
名護から古宇利島までサイクリング。
沖縄の夜は街頭が少なく、そして海に囲まれている為暗くて静かだった。
そして空気や花の匂いが南国のそれ。
知らない土地を仲間と走るのは、自転車の原始的な楽しさを感じた。
往復して50km弱。ちょうどよい距離。
この日は朝が早かったこともあり、早めに就寝。シイテックも剣持も寝るのが早い!笑
11/12 レース前日
この日は雨。8:00くらいに起床。
会場ではスペシャライズドがブースを出展しており、Tarmac SL8と共に挨拶。
For Your Victoryキャンペーンのステッカーを頂く。
GTドライバーでスペシャライズドアンバサダーのJPオリベイラ選手がいらっしゃったので、一緒に記念撮影。
受付を終えたら、剣持と椎貝と共に車で200kmのコース下見に向かう。
途中までは200も50kmも同じコースなので、自分もコースの下見になる。
自分は国内のJBCFなどのレースはよく走っているつもりだが、それらは全て周回コースでのレース。
ラインレースは初めてなので、勝手を探りながらの参戦である。
国内では狭い周回コースを走る事が多いので、こんなダイナミックなコースはワクワクする。
来年は200kmにチャレンジしたい!
この日はツールドおきなわのサイクリングイベントが開催されており、参加者とすれ違う。
ここまでホテルでも顔を合わせる事があったが、参加者は外国人が半数以上を占めている印象だった。
レースだけでなく、このサイクリングイベントでも沖縄を存分に楽しめるだろう。(むしろ、景色を見れる分より体感できるか、、笑)
路面も確認する。
やはり事前に聞いてた通り、沖縄の路面は雨が降ると非常に滑りやすそう。
50kmのコースには厳しいコーナーは無いが、ゴールスプリント時などを考えると注意は必要。
夕方に宿に戻ると、雨が上がっている。
自分はレース前日は刺激入れを行うルーティンを持っているので、軽く走りたい。
これを行うと当日に身体が動くのである。
雨の合間を見計らって自転車で出発。既に日は落ちていたが、やっぱり沖縄の夜は暗い。
路面は多少は濡れていたが、短いしそこまで自転車も汚れていないでしょ、とホテルに戻って確認したら自転車はドロドロ…
夕食はCoCo壱番屋でカレーを600g食べる。
50kmの自分はこんなに食べる必要は無いが、エネルギー切れするよりも食べておくに越したことは無い。
更にコンビニで買い物をして、夕食後にも食べる。といってもこれはおでんとキャベツなのでエネルギーにはならないのだが(笑)
翌日が7:10レーススタートで逆算していくと3:45頃には起床する事になる。
なので、この日も早めに就寝!
11/12 レース当日
予定通りに起床して準備を進める。
予報通りレース当日も雨。
雨用の装備も持ってきているので問題はない。
今回はVelotozeシューズカバーとクリア系のアイウェアレンズを使用。
距離が短いのと、11月だが気温的には本州よりも暖かい為、レインジャケットはレースには使用しなかった。(会場までの移動では使用。身体を冷やさない為にかなり重要になる。)
使用機材
フレーム/Specialized Tarmac SL7 10r 49cm
ホイール/Roval Rapide CL
グループセット/Shiamno Ultegra R8070・Dura-Ace R9170 mix 53-39/11-30t
パワーメーター/Quarq D-Four DUB
タイヤ/Vittoria Corsa G2.0 CL 25c
サドル/Specialized S-Works Power Arc
コンピューター/Garmin Edge 840 Solar
クラスごとに分けてスタートする為、スタートまで長く待つ。
今回の目標は勿論優勝。
今回のおきなわで優勝して、これからに繋げていきたいところ。
そして中間スプリントポイントも狙う。取れる物は全て取っていきたい。
スタートは後方だが、道が広い為すぐに上がれる。
リアルスタートには先頭へ上がり、スタートしてからも先頭付近で走る。
50kmのクラスは選手の実力
差が大きく、混在していると危険なのでペースを上げて集団のスリム化を図る。
50kmに出場している中で有力な選手は、沖縄輪業の新城銀二選手、MAS X SAURUSの石井選手あたり。
新城選手は元々那須ブラーゼンなどで走っていた選手。
石井選手はE1で複数回の優勝経験を持っている選手。
特に石井選手はアタックを繰り返している。
ペースアップ、アタックを繰り返しながら海岸線沿いの平坦区間へ。
コンピューターを見ると平均パワーが高く、踏みすぎているので一旦落ち着く。
海岸線沿いは風が強く、風向きに注意しながら進む。
アタックは散発的にいくつか発生するも、決定的な物は決まらない。
ただ、20km地点の中間スプリントの3kmくらい手前から1名が先行。
この選手が強く、差が縮まりにくい。
中間スプリントまでに回収できない or 力を使ってしまいそう。
切り替えて、中間スプリントは一旦諦めモードに。
しかし石井選手がアタック。中間スプリント地点まで登りなので、集団と差が付く。
もしかしたら中間スプリントまでに前の選手に追いつくかもしれないな?と思って石井選手を追う。
残念ながら中間スプリントまでには前の選手に追いつかなかったが、石井選手と自分の2名で集団から抜け出す形となる。
恐らく今回のレースで最も力のある2名で抜け出せたはずなので、いい展開だろう。
集団でもこの少し後のタイミングで追走が生まれたらしく、
先頭2名➡追走6名程度?➡集団 といった構図が生まれる。
最初は戻ろうかと迷いもあったが、この2名ならいけると覚悟を決めて逃げで勝負する事に。
もし追いつかれたとしても後ろもそれなりに消耗するだろうし、一度息を整えて、気を取り直してスプリントに備えればいい。
集団有利な向かい風・横風の強い区間は続くが、そこで差を付ける事が出来ているので、行けると信じる。
タイム差を知りたいところだが、手を上げて呼んでもモトやコミッセールカーが全然近くに来てくれない…
目視では長い直線でも後ろには集団が見えないので、差は結構開いていそう。というか、開いていると信じる。
石井選手とは順調にローテを回しながら進む。
石井選手はクライマーなので、登りで遅れないように注意。
最後にスプリントになれば圧倒的に中川が有利になるのだが、風の強い中流石にここから独走は難しいので、石井選手も千切らずにペースで登ってくれた。
沿道からは地元の方々が応援して下さり、力になる。
海岸線沿いはずっと横風 or 向かい風が強くて速度に乗せにくい。特に海沿いに生えている木が開けていた区間は30km/h台前半まで速度が落ちる。
風向きには注意を払い、ローテの回る向きはその都度変えていく。
出力はずっと300w前後で巡行する。ペースの上げ下げが無く、平均してパワーを出しやすい。
体重のある自分は平坦や下りで長めに牽く。
ようやくタイム差を教えて頂くと、12秒とのこと。
後ろにも見えないし、流石にもっとタイム差があるはず。
最悪追いつかれてもいいが、自分たちを信じてそのまま脚は緩めずに進む。
41.6km地点の200kmのコースとの分岐を過ぎれば追い風になるはず。
残り9kmを追い風ならあっという間だし、逃げ切りの可能性がグンと高まる。
なのでそこまでは坦々と巡行に集中する。
そして分岐を曲がると予想通り追い風に。タイム差は50秒と伝えられる。これならいける!
追い風になると270wで47km/hくらいで巡行できる。
2名での勝負を意識し始める。
ラストの勝負所のイオン坂では、石井選手がアタックをかけてくると予測して備える。
だが、ペースアップはあったもののアタックはかからずにイオン坂を通過。
いよいよスプリント勝負へ。
そして、イオン坂を超えると雨が強さを増してきた…
一応後ろを確認するも、集団は来ていない!
ただ、集団もペースアップしていたらしく、最後は30秒弱まで詰めて来ていた。
ラスト1kmまでは脚を緩めることなく進む。
ツールドおきなわのラストは広い直線道で、クリテリウムのようにコーナーを明けてから加速勝負、、とは異なる。
集団スプリントの場合着に絡める選手が多く、故に落車のリスクが高まる…(今回、逃げで勝負した理由のひとつでもある。)
実際、今年は集団では落車もあった。
ラスト1kmから勝負に向けた駆け引きが開始される。
自分は前に出て、相手の様子を見逃さないように集中。
自分はトラックのスプリント種目の経験もあるので、1対1の勝負は慣れているつもり。
お互いに見合いながらラスト300mを切る。
このタイミングで石井選手が先行してスプリントを開始。
自分もスプリント開始して、石井選手を交わしてそのまま踏み切って1位でフィニッシュ!
無事に目標達成!
レースが終わったら、身体を冷やさぬようにすぐに着替えて表彰式を待つ。
チャンピオンジャージもGET!
そして、140kmや200kmのメンバーはまだレース中!
皆の帰りを待つ。
140kmのサポートで移動していた米倉とも合流して、チャンピオンレースや市民の各クラスのゴールを見届ける。
皆雨で冷えているので、早めにホテルに戻って着替える。
レースを終えたばかりの選手たちは、レースを振り返っていて楽しそう。
自分も次からは200kmにチャレンジだ!
レース後
名護にもう1泊してから神奈川県に帰宅。
レース後に1日空いていると片付けが非常に楽。
来年もこの沖縄に戻ってきたい、そう思わされた遠征でした。
やっぱり”ホビーレースの甲子園”の異名は伊達じゃなく、各選手のこのレースに懸ける意気込みをひしひしと感じました。
そして、その熱の中に居れる体験は、他に代えがたいように感じます。
2023年シーズンはこれにて終了です!
ただ、大磯クリテリウムやSPECIALIZED RACE DAYなどのレースイベントはまだまだありますので、皆さん楽しんでいきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
SBC湘南藤沢店 中川
Mail : sbcbicycle.com@gmail.com
SPECIALIZED自由が丘
Mail : specialized.jiyugaoka@gmail.com</span >
SBC湘南藤沢
Mail : sbcshonanfujisawa8006@gmail.com
Mail : sbc.azamino@gmail.com
”営業時間及び定休日” 平日 AM11:00 ~ PM 19:00
-------ー------------