人気殺到中 COLNAGO V4Rs /2年越の再インプレッション&人気の理由とは

 

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Built to WIN
~COLNAGO V4Rsの人気の理由に迫る~


COLNAGO V4Rsが発売されて約2年の月日が経過した。
このバイクを使用しているUAE Team Emiratesの快進撃も止まらないが、当店でのご予約注文も止むことは無くこのバイクの人気の高さが伺える。

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(至ってモダン佇まいのV4Rs、見た目とは裏腹に秘める戦闘力は高い)

自分も購入しパーツを変えながら約1年半1万キロを走行しました。
基本レースユースでの使用は極僅かで友人や練習仲間とのライドがほとんどの中でバイクに感じたフィーリングを再度綴っていきたいと思います。
実費で購入し組立を行い初日に乗った印象から一転どう変わったのか変わらないところもあるのか?

V3Rsから乗り換えて正直見た目の印象の変化が薄かった今作(V4Rs)。
見た目だけの変化なら他社のモデルチェンジの方がよっぽど印象的で期待感も高まるがむしろ伝統を重んじるCOLNAGOらしさという意味では期待通りなのかもしれない。
各部のチューブ設計は先代を踏襲しながらも着実に進化しており剛性アップと空力向上に結び付いているのではと感じる仕上がり。

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(個人的お気に入りの部分「フロントブレーキ周り」)

細かなディティールに関して
正直数年前のクオリティを考えると良くなった。前作までは組み立てる際に細かな手直しや場合によっては一部分の交換なんて稀にあったりなかったり。今作はいい意味でCOLNAGOらしくない嬉しい仕上がり 笑(前作までのクオリティはCOLNAGOらしさってことにしておきましょう)
前作まで組み立てる際に気を遣っていたのがBBの圧入。
前回までのスレッドフィット86.5という規格は簡潔に言うと二重構造のBBみたいであまり好きでなかったのとシェル幅が圧入するBBによってはQファクターが若干ではあるが広がってしまうのがイケてなかった。(左クランクが噛む量も気持ち少ない気もしないでもない)

第一印象見た目の総括すると
良くも悪くも基本に忠実なシンプルな設計】というのが見た目の印象である。
正直発売当初各メーカーのハイエンドモデルと比較すると他社の方がギミックやデザインはかっこよく映りTARMAC SL8やOSTRO VAM、DOGMA Fはロゴ/デザインもカッコよければ自社ラボでの他社との比較&開発データの開示もある。
対してCOLNAGOは勿論前作V3Rsとの比較はあるものの「リアル・ダイナミック・スティフネス」(※シィッティグ時とダンシング時でフレームかかる応力の違いをわけて考慮したフレーム開発設計)と呼ばれる独自の考え方を開発の主軸にあげてきた。

この独自開発理論と空力改善だけの判断では昨今厳しい経済の世の中では100万円弱もするフレームセットの購入は躊躇して当たり前、実際当社1COLNAGO好きを謳う私でさえ直前まで悩んでいたのだから。

やっぱり比較候補に挙げられるのは、系列店含め人気筆頭のTARMAC SL8やじわじわシェアを拡大しつつあるFACTOR OSTRO VAM。前者の2台は勿論かっこいい、それでいて試乗して分かっていることだが「確実に速い」。
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(横から見ると真っ黒。斜め上から見るとグレーとのツートンカラーのSDM3カラー、惜しまれつつも廃版カラーに。)

ではCOLNAGOはどうなのか…
高額フレームの部類であるV4Rsのよさとは。
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どこも突出していないが非凡な速さそのもの

昨今のフレームの開発事情で挙げられるのが、軽さや剛性、空力。
自然と着目点はそっちに行きがちだがそんなことは二の次になるくらい【速く】、それでいて【楽しい】。
楽しいの定義は人それぞれだと思うのだがロードバイク本来の入力に対して進む距離が長いと感じる時速く走れている感覚に陥り”楽に速く走れている=楽しい”になっているんだと思う。
何もバイクを速く走らせるのはバイクの外見や数値的な事だけではないとCOLNAGOが言っているかのようで、純粋に走らせていて楽しいバイクがこのV4Rsの一番の推しポイントではないでしょうか。

それでは【本題】。
ライドシチュエーション別のバイクの印象をお伝えします。

先ずはロードバイクを乗るシチュエーションの中で大多数を占めるのがサイクリングで自分の気持ちのいい巡行速度で走る場面。速度や強度は個人差があると思うのでここでは信号スタート&ストップ含めた0km~28~32㎞/hあたりで単独走行時の印象。
こちらは購入直後との印象は変わらず良く進んでくれる感が強いので、自分が思っているよりもバイクが前に進んでいてくれるのが気持ちいい。特に巡行で一定速度で走ろうとするとバイクのペダリングリズムが取りやすくサイクリングペースでもこのフレームの素性の良さが垣間見える。
他社ブランドのハイエンドフレームではゼロスタート時に若干左右にハンドルが切れるようなピーキーな特性であったり踏み込みでフレーム剛性を顕著に感じたりする事もあったのだがV4Rsは至ってニュートラル、逆にここまではハイエンドフレーム感は希薄でこちら側で何か特別な事をやらなくていいのがより扱いやすさを際立たせます。
自分も含めここのゾーンで走るのが気持ちいいバイクだと第一印象もいいですね。

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(お店でのサイクリングイベントけん引役でも得意の巡行性能を活かして活躍)

それではさらに強度を上げて30km~41km/hあたりはどうなのか。
流石に単独だと維持するのがきつい速度ではあるが、上記でも挙げた安定感のあるハンドリングとペダリングリズムの掴みやすさで心なしかこの速度域での踏ん張りが長く続いている気がする。
高出力低ケイデンスよりは気持ち高めのミドルレンジの出力で速度と出力一定はこのバイクを気持ちよく進ませるカギかもしれません。

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(現役レーサースタッフ中川の後ろで千切れかけるの図、登りが苦手でもバイクが上ってくれるから多少のアップダウンは耐えれるようになった。…気がする)

では平坦でのインプレッションはここまでとして。
気になる登りでのバイクの印象は如何に
購入直後は新車補正もあったのではと思う程絶賛している前記事ですが、果たして今はどうなのでしょうか?(→過去記事の閲覧はこちらリンクから)

基本的に筆者が登りが大の苦手なのを大前提としてお送りさせていただきます。
先ずはいきなり急勾配には行かず近所の坂(緩斜面)をうろうろしてみる事に、V3Rs時も感じた事だがCOLNAGOのモノコックフレームは登坂時に重厚感(具体的には軽くは無いがフレームがしっかりしている感じ)が強くでる。TARMAC SL8のように車両を持ったり乗ったりしても軽快感があるとライダーもより登反に対してポジティブな印象になるのですがバイク自体に軽快感はほとんど無い (笑)
ですが地面と接しているタイヤから後輪を介してぐいぐいとバイクを前に押し出してくれる性能を感じ取る事ができます。体重が比較的ある自分ならではの印象かと思いきや他スタッフでも同じ感想を言うスタッフもいるののだから後ろ三角の剛性感から来るトラクション性能は本当だ。

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また開発ストーリーにもある「リアル・ダイナミック・スティフネス」(※シッティング時とダンシング時でフレームかかる応力の違いをわけて考慮したフレーム開発設計)の効果も出ているのでは思うほど座ってペダリングしている時の印象と立漕ぎ(ダンシング)時ではバイクの挙動は違いつつも違和感なくバイクを前に推し進める。

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単発でもがくように走ってもフレームがしなる感じがすることは無く、それでいて過度にがっちりなフレームでは無いので高強度でも比較的走らせやすい。この辺りはハンドルのチョイスも影響してくるところではあるので別途、試乗完成車に付属してくるCC.01ハンドルと自分が好んで使用するdeda ALANERA DCRとでもがき比べたのだが若干…いやALANERAの方があきらかに剛性感は感じる。
CC.01の方が僅かにしなりを感じるのとバートップ部分の握りやすさと路面からの振動吸収性能が高い。パワー系ライダーなALANERA、軽量もしくはクライムをメインに走るライダーならCC.01ハンドルが好ましいだろう。
ちなみに両社のハンドルジオメトリーにも注目しておきたい、実質ALANERAの方がブラケット部と下ハンドルが深いのでより前傾が深くなる。

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また見落としがちなコーナリング性能や荒れた路面でのバイクの挙動も追記しておこう。
コーナリングは乗り始めこそ特に印象の残らないような挙動でこれは良くも悪くも狙ったラインをトレースできてる証拠ではないのかと思っていたが、先日一年越しに先代モデルのV3Rsに乗る機会がありそこでの乗り比べて更に印象が変わった。
先代よりも初期の切込みからコーナリング中のステアリングの動きに対して先代よりもピーキーな動きに感じた。逆を返せば先代モデルの方が若干ダルな動きとでも言うのでしょうか。

それに対して【急に切れ込む感じは無い】のだがV4Rsは急なライン修正を強いられた時や、レース中のハイスピードでの下りでは自分の思ったラインで走れると共に気持ち的にも多少のアドバンテージがあるように感じます。
このハンドリングの安心感は先代よりも増している気がします。
恐らく先代モデルのフォークコラム形状(D型)と本作は真円に戻ったのが大きく影響しているような気がします。
また荒れた路面での動きもこのハンドリングの安定感は心強い味方になってくれます。
最近のトレンドである太いタイヤ(28C~30C)ワイドリムの組み合わせ自体が安定性の塊みたいなものですがフレームが過剛性だったりジオメトリーが悪いと直進安定性に欠けたり、段差で過剰にバタついたりしますがこの手のレーシングフレームの中では跳ねは多少出るも収まりの良い動きをします。

結果総括をするとこんな人にオススメできる

癖のないオールラウンドなレースバイクをお求めの方
ロングライドやエンデューロレースを一定の良いペースで走りたい方
レース参加は極稀で普段は仲間とサイクリングと楽しみたい方
COLNAGOというブランドが好きな方やポガチャルファン(←サイクリングのモチベーションアップはここが必要不可欠 笑)

既に発売から2年以上の歳月が経過したV4Rsですが、使用するUAEチームの人気もさることながら、購入時のお客様の意見を聞くと【やはりいい意味でハイエンドバイクらしからぬ扱いやすさと乗り心地の良さ】で人気が続いている気がします。実際に試乗会で試乗後に検討されることや、私のバイクに触れて乗ってから決断をされるお客様が多い印象です。
使用目的はレースにバリバリ使っていますというお客様よりはグランフォンド的な長距離アップダウンやAACRのような長いセンチュリーライドに持ち出されるお客様が多いという現状がこのバイクがレースをする人以外のライダーを楽しませる魅力をもっている事を物語っています。

この記事をみて少しでも興味が出たり、購入判断の糧になったら幸いです。
当店は関東地区では随一のCOLNAGO販売実績のもとお客様のご要望にあったバイクの組立てパーツアッセンブリを心掛けております。納期やサイズのご相談はお気軽にSBC湘南藤沢店の私‟中島”まで。

それでは皆様からのお問い合わせお待ちしております。

使用バイク
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フレーム/COLNAGO V4Rs(485s)
コンポーネント/DURA-ACE Di2 R9270(FC167.5㎜54/40-CS11/34T)
ハンドル/deda ALANERA DCR (400×100㎜)
シートポスト/Darimo 13㎜ Setback
サドル/Prologo NAGO R4 NACK(143㎜)
ホイール/New ENVE SES 4.5 StraightSpoke Model
タイヤ/Continetal GrandPrix5000 TT-TR(28C)
サードパーティ/CARBON-Ti(チェーンリング、ブレーキローター)、Sugino(BB)、βチタニウム(各部)、AbsoluteBlack(ブレーキパッド)、GARMIN(サイコン)、ELITE(ボトルケージ)
総重量/7.5㎏(サイコン、ペダル込み)

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