4月より乗り始めたFACTOR OSTRO V.A.M2.0を古川がライドインプレッション!!
果して、その感想はいかに!?
また、製品の特養などの紹介は以下をチェック!!👇
時代は一周回って原点へと回帰するっていうことをいう方も多いですが、自転車の流行り?流行ってそんな感じがしますね。
去年までは”エアロロードを軽量にして”か”軽量モデルをエアロにして”という開発コンセプトのモデルが多かった印象があります。
そんな”軽量+エアロ”のトレンドの渦中に産まれたOSTRO V.A.M2.0…
評価は★で表され多いほど良く、一評価最大数は5個となります。
巡行性能
評価:★★★★★
巡行速度はホビーユースの壁、35km/h以上をターゲットとして評価をしましたが、流石はエアロロードカテゴリーなだけはあります。
少し向かい風基調なライドでも足元(バイク)は風を受けている感覚が少なく、かえって身体で風を受けているのを意識するほど、空気の流れの良さや抵抗感の少なさを感じました。
前から見た時のヘッドチューブのくびれや、初代よりも若干フォーク内側を絞ったことによるエアロの改善があるのかと思います。
また、初代のOSTROでは硬さが目立ち(ホイールのせいもあったのかな…?)40km/h以上の巡行では楽に感じるのですが、そこの速度域まで持って行く過程と、35km/hでの巡行時は車体からの反発が強く、車体側から”もっと本気で走ってください。”と言われている様な感覚がしていましたが、今回のOSTRO 2.0はそんなことはないように感じます。(自分だけ…?)
登坂性能
評価:★★★★☆
エアロロードの苦手分野の登り。
あえて言います…得意な分野ではない….
しかし、確実に言えることはこのバイクは良く登ります!
こいつは何を言っているんだと?となるでしょう。
エアロロードが登れない、不得意な理由は多くありますが、メインファクターは重量です。空気抵抗を削減するためにバイクの形状を鋭く細身に仕上げようとするため、断面積が増え・空洞箇所が減りバイク本体の重量が上がってしまう、加えて統合型コンポーネントと相性を考えた時には、固定方式や金属パーツの増加もあり、エアロロードの宿命とされてきました。
しかしこのOSTRO2.0では初代の重量から267.8gもの軽量化を果たして尚、よりエアロとなりました。
初代も登りは得意ではないが全然登れるモデルではあった為、印象的にさほど変わりはしていない感じではありますが、エアロ性能が向上しているからなのか緩斜面(斜度3~4%)は明らかに速度がのっている、今までより速い感覚がする等の不思議な感覚がする印象です。
これは自分だけではなく、自分のバイクをご試乗されたお客様も言っておられ”坂でも良く進むのが、(バイク)形状からは考えられないね(笑)”とよく言われます。
操作性能(ハンドリングetc…)
評価:★★★★★
意図した方向へと進路が変えられるスタビリティに加えて、フロントフォークとヘッドの剛性感が強く、コーナーで倒しても車体がヨレることなく脱出時にしっかりと起き上がってきてくれる感覚は今までのバイク達よりもピーキーさを感じるものの安定感に繋がりフィーリングは良いです。
また、下りなどでの走行速度が高くなるシチュエーションではハンドルが取られたりすることはなく安心して走行することができます。
また、エアロ性能が高いので下りは何もせずとも勝手に加速していくため、ハンドリングがクイックすぎると恐いと感じることが多くなりますが、それも無かったです。
加速性能
評価:★★★★★
反応性はとても俊敏で、加えた力がダイレクトに速度へと変わる感覚でタイムラグはほとんど感じません。
シッティングでのトルクとダンシングでのトルクのかけ方は、それぞれ異なりますがどちらでもスッと反応してくれます。
また、それだけ反応性が良いため足への反発感は強めですが、上手くカーボンレイアップが構成されているのかそこまで過剛性とういうまでではなく、実業団クラスの方なら踏み切れるのではないかと思います。(古川には無理だぁ…)
ただ、バックステーが細身になっている事もあり、振動吸収性とウィップ感(フレームの捻じれる感覚)は少なからず感じられます。
特に急こう配での加速は今まで乗ってきたバイクの中では一番フィーリングが良かったです!!
メンテナンス性(カスタマイズ性etc…)
評価:★★★☆☆
FACTORの特徴とも呼べるCコラム形状は、コラムの前方部分を切り欠いてそこにブレーキケーブルを添わせ、ステムのコラム接触面から内装する方式をとっている為、某C社でよく使われているDedaElementiのDCRシステムに酷似した内装システムになっているため、コラムスペーサーの抜き差し(ハンドル高さの調整)が少しだけやりにくいですが、難しくはないオーソドックスな機構なのでヘッドベアリング周りの簡易清掃やメンテナンスも今まで通りできます。
最も特殊な部分がBBで、”T47A”という今流行りの大口径ベアリング搭載のねじ切り仕様かつ、CERVELOやFACTORの初期モデル等が採用していた左右非対称型のBB規格 BBRight規格を組み合わせたT47BB規格の派生形です。
その為、初代OSTROの時は純正で付いてくるCeramicSpeed社製の専用BB以外になくカスタム余地が少なかったですが、ここ最近ではEnduro Bearingsや日本のSuginoもT47シリーズを拡充させていてカスタムできるようになりました!!
また、リアディレーラーハンガーについては、予備が1個付属しているなどアフターケアの事も考えてくれているのはユーザーフレンドリーかなと思います。
まとめ
総合評価:★★★★☆
FACTORらしい最新のルールと緻密に設計されたカーボンレイアップのバランスに加えて、BlackincやCeramicSpeed社との協同開発の結果が伺えるバイクで、レース主体の走りの中にホビーユースでも恩恵が得られるエアロと軽量がしっかりと組み込まれていて、長距離を速く走るバイクといった感じでした。
また、その見た目に反した登坂の性能は実際に登りで試していただくよく分かります。
速度を平坦よりも顕著に感じるかもしれません(笑)
加えて、物価高騰の中でフレームセットが¥895,400(税込)と高いと感じるかもしれません。
しかし内容をみると価格の中にBlackinc AB02 AERO BAR STEM(¥99,000)、FACTOR BarTaip(¥4,600)、CeramicSpeed共同開発BB(約¥51,000)、CeramicSpeed Headベアリング(上下セット約¥42,000)、が入っていることが分かり実際のフレームセット金額は約698,000円(税込)となるため、ハイエンドフレームセットで70万円(税込)を下回っているということ!!
しかも、オーダー時にハンドル幅とステム長、シートポストのオフセット量を選択して発注をかけられるから、ポジションが出ていればわざわざ一体型ハンドルを買い直さなくていい!!
高い買い物だからこそしっかりとしたポジションで乗りたい、乗ってもらいたい…ライダーとメーカーの気持ちが一致しているということですね(笑)
イギリスブランドのFACTORにご興味がある方は是非、当店にご相談ください!!
オリジナルカラーを指定できるプリズマスタジオがあるのも、個性を出せていいですよね!!
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
古川