【 ENVE SES 4.5 インプレッション @SBC湘南藤沢店 中島 】

 

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 当店人気No.1ホイール「 あのポガチャルも愛用の逸品」 


今季大活躍のNew ENVEホイール。
知らず知らずのうちにハブが新型に変わりスポーク形状の組み方まで変わった次世代SESホイールを試します。
先ずは今回試す【ENVE SES4.5ホイール】スペックからご紹介。
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SES4.5RIM

SPECFRONTREARSET
リム重量411g415g826g
ホイール重量
(XDRハブ)
651g782g1,432g
ハイト49mm56mm
内幅25mm25mm
外幅32mm32mm
フックドORフックレスフックレスフックレス
ブレーキタイプDISCDISC
チューブレス対応YESYES
ホール数24H24H
対応最小タイヤサイズ700x27C700x27C
対応最大タイヤサイズ700x55C700x55C
エアロ最適化タイヤENVE SES 27 TUBELESS READYENVE SES 27 TUBELESS READY
27C使用時のタイヤの太さ29mm29mm
最大空気圧80PSI/5.5bar80PSI/5.5bar
チューブレステープ幅29mm29mm
ハブ

ENVE  ROAD HUB

ENVE  ROAD HUB
フリーハブSHIMANO 11/12speed / Campagnolo N3W / SRAM XDR
対応アクスルサイズ12×10012×142
付属品チューブレスキット(リムテープ・バルブステム×2・プレッシャーリリーフバルブステムナット×2)バルブエクステンダー
生産国MADE IN USA

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やはり特筆すべきはリムの太さ。
内幅25ミリとは…ライバルに挙げられる「ROVAL RAPIDE CLX」「CADEX 50 ULTRA」よりも太く、近年ワイド化が進むロードホイールの中でも抜けた存在であることを匂わせる。実際に見てみるとMTB用のリムなんではないかと錯覚するほど…(実際MTB用のホイールはもっと太いが…)また前後異なるリムハイトも昨今のトレンドですね。

正直スペックだけでみれば近年のトレンドを取り入れたある意味平凡な設計に感じるが、リムの質感や処理、日本代理店でわざわざ組みなおしを行っている(証明書付き)完組ホイールの醸し出す雰囲気はただものではない感を匂わせる。

さて、走り出す前に昨今流行であるチューブレスタイヤの脱着のしやすさチェックを行う。
個人的見解だが流行りのワイドリムとチューブレスタイヤは大抵取付に難があるケースが多くポジティブな印象が無い(笑)
実際パンクした際もほとんどのライダーがご自身で解決したいとお思いだろう。
特にチューブレスタイヤの場合、パンク防止剤のシーラントで埋めてくれないような穴がタイヤ空いてしまった場合、中にチューブもしくはライナーを詰めて出先から帰ってこなければならない。
そのような不足な事態にタイヤの脱着が困難を極める事はライド中、不安であると同時にストレスである。

では先ず取付から
タイヤは今季愛用中のCONTINENTAL GRANDPRIX TT TR 28C、ワールドツアーレースで磨かれた実績十分なタイヤは名前の由来【タイムトライアル】のような短距離だけでは無く通常の100キロを超えるレースでも軽く快適に走れパンク知らず。個人的はVittoria CORSA PROと対をなすベストバイなタイヤだと思っています。

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さっそく取り付けてみる。正直に言うと今まで取り付けて来た数々のチューブレスタイヤやホイールの組み合わせの中でも若干固め…。ただROVAL RAPIDE CLXのフロントホイールのような圧倒的絶望感は無い(スペシャさんゴメンナサイ..)、多少力業も必要かもしれませんが創意工夫を行えばショップ店員でなくとも取付は行えるはずだ。ダメな場合はリムデカールを傷つけないように気お付けてチューブレスリム用のタイヤレバーをおとなしく使うのもいいだろう。
そして取付ができたところで気密を保つ役目を果たすシーラントをあえて入れずにフロアポンプでビードアップに挑戦、リムテープがしっかり貼れていたおかげかすんなりビードも上がり空気漏れも少ない!気がする..

ビードが上がる際の「カキン!パキン!」という大きい音と共にあがったホイールの場合十中八九ビードを落としづらいのですが、こちらはタイヤを外す方はどうでしょうか。
親指の腹を使ってしっかり押すと「バゴッ!」と音と共に比較的簡単にリム中央にビードが落ちる。

この辺りは日常使いを気にするホビーサイクリストでも多少コツを掴めば問題なく自身で組付けが行えるのではないでしょうか?(専用のチューブレステープを貼るのは幅広なうえ硬めなのでしっかりと貼る為にもショップに任せるのが無難かも?)

それではお楽しみのホイールインプレッション!

筆者はDISCブレーキ全盛期の時代になってから数社に渡り各メーカーのホイールを試してきましたので他社のホイールと比較しながらのインプレッション(あくまでも個人的評価)となりますのでご了承ください。

~今まで使用したことのあるライバルになるようなホイールは以下~

ZIPP 303&404 FC
・ZIPP 353 NSW
・Blackinc Forty Five
Shimano WH-R9270 C50
ROVAL Rapide CLX(Ⅰ型)
・Furcrum SPEED 40
CADEX 50 ULTRA
Campagnolo BORA WTO 45

個人的に価格帯とスペックからして最も近そうなライバルホイールには勝手ながら※をつけさせて頂きました。比較しても他社のホイールに比べ安くも高くも無い絶妙な値段設定(2024年8月現在 499,500円)の為、直系のライバルがいないというのも購入する際に悩まれる原因になりそうですね。

それではカテゴリー別【インプレッション】

漕ぎ出し/0㎞スタート
リムハイトの割には軽く感じ、飛びぬけて軽く感じるわけではありませんが高リムハイトに部類されるモデルの中では中々の好感触。
CADEX 50 ULTRAの突き抜ける加速感とはまた違った【順を追って速度がのびていく】様はディープリムホイールの良さを具現化するようなポジティブな印象を与えてくれます。
ただリムの剛性自体は高いのでライド終盤やアタックの続くレースシチュエーションではライダーに力(W)を要求してくるのでそれなりに覚悟が必要そうです。

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巡行性能
リムハイトなりの高い巡行性能を実現している。
特に高速域では他社のホイールに比べて速度の伸びに頭打ち感が無くこのホイールの良さが一番活きている部分ではないでしょうか。細かなアップダウンや登り返しなどは巡行速度の勢いそのままにスピードを殺さずに進めるのでロングライドやエンデューロレースでも味方になってくれるでしょう。
特に高速域40~45kmあたりがこのホイールの真骨頂、低速からの漕ぎ出しは多少パワーを必要とするがそれ以降は他社のホイールには無い快適性があります。(省エネ)
また余談だが筆者が先日参加したエンデューロレースでは集団中程で位置している際追い風に吹かれているような漕がずとも前に進んで行くようなシチュエーションに幾度となく遭遇した、勿論集団走行中ましては集団半ばではこのような現象はあるあるだと思うかもしれませんが、データを確認すると他社ホイールで出ている時(同じコース/レース)明らかに踏んでいないので高い空力の高さが伺える。(少ないパワーで平均速度が速い)

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下り/ダウンヒル
リムハイトの高いホイールの真骨頂であるダウンヒル。
高い巡行性能を披露してくれたので、期待に胸を膨らませ峠道を下ってみる。ROVAL RAPIDE CLXの吸い込まれるようなガンガン加速していくダウンヒルと違い前者に比べて若干マイルドなイメージのダウンヒル。
新型になったハブのノッチ数(歯数)が細かく空転時の抵抗が大きい影響なのか、爆音なラチェット音とは裏腹に落ち着いている下りの加速は万人には扱いやすくていいかもしれない。
またRAPIDE CLXと違い前後とも幅広リム。このワイドなリム幅が起因してかコーナリングが特に気持ち良い。多少オーバースピードで入っても何事もなかったかのようにクリアできてしまう【ずば抜けた安定感】はダウンヒルが苦手なライダーでも上手く走れてしまう。
笑われてしまうかもしれないがイメージ的にはスノーボードで上手く滑れている時の気持ちよさと感覚に近いものがある。このドシッと感は中々他社のホイールにはないですね。

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スプリント
より実践に近い高負荷でのスプリントと先日レースでも試してきました。
第一印象は特に不満の出ない仕上がりといったところですがバイクを振らずに直線的負荷をかけて行くとイメージ一変【しっかりと硬い】これはリムの剛性かそれともストレートスポークの影響か。
1000wを超えるようパワーで踏んでもよじれるような感覚は一切なくグイグイ速度を上げていく。
また番手からもがくようなシチュエーションだとこのホイールがそもそも持っている巡行性能を活かしながら脚を溜め、そこから更に踏め直せるので個人的には先頭でもがくよりも好印象。
勿論当店のレーサースタッフ中川のようなスプリントを得意とする選手にはかなりの好印象を残すのではないでしょうか。

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登坂性能/ヒルクライム
このリムハイトのホイールの課題でもあろうこのカテゴリー。
正直短めのアップダウンでは好印象の為、このハイトの割には上るのではないかと予想しながら地元の3km/平均4%程の坂に挑む。

できるだけ勢いを殺したくないので下からスピードを乗せ気味に突入、予想通り【速度が落ちづらい】序盤の勾配は2~3%ときつくないのもあってかあっという間に坂の半分まで。この時点で今まで使用してきた他社のホイールに比べ疲労感が少なく感じる、おそらくリムの高い空力効果もあり目論見通り速度維持しながら勢いでこれたのが大きいだろう。

そして気になる最大勾配区間(6~8%)に突入するやはり10%近くなると先程違い脚あたりに明らかな重さ?硬さ?を感じる。普段使用しているENVE SES 3.4(手組/1,225g)とは勝手が違うのは当たり前だが空力が活かせない速度まで減速してしまうともろにリムハイト分の重さを感じますが激的に重いわけではなく、重いというよりも脚への反発/硬さの方が顕著に感じ
逆に無理を覚悟でアタックの様な高出力を維持して走る方が速度の乗りや惰性が効かせ速く走れるように感じました(※私の場合は長くは持たない)。

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(今年春先からの勢いそのままにジロ&ツールの総合優勝を飾ったタディポガチャル選手超級山岳コースを含むほとんどのステージでSES4.5を使用したそう。)
ここ一発のアタックやパワーウェイトレシオに優れるクライマーの方々であればこのホイールの空力の良さを活かして高効率で走ることができるかもしれない。(我こそは!というクライマーの方々インプレッションお願いいたします!)

~総括~

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ここ数年レースにも出ておらず近場をヒラヒラ走るサンデーサイクリストと化した私ですが、そんな自分でも良さを顕著に感じれるバランスの良いホイールでした。
流石に10%を超える登りではリムハイトが低くローハイトな軽量ホイールに軍配が上がりますがその他のステージで巻き返すことが出来るほど優秀な一本ですので「ロングライドの平均速度を上げたい」、「単純に速く走りたい!」、「見た目も走りもグレードアップしたい」とお思いのホビーレーサーから実業団レーサーまで幅広くオススメです。

それにどんなバイクにもマッチする見た目とクラス最強の爆音ラチェット音(笑)が所有欲も引き立ててくれますし今期のグランツール最多優勝ホイールでもあります!(+あのポガチャル選手と同じホイールを使用できる喜びまでついてきます(笑))
単純に憧れの選手と同じホイールを買いたいと思いの方でも短い距離や走り方を工夫する事で脚負けせずに楽しく走れますので気になった方はお気軽に当店スタッフまでご相談を😊

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       (COLNAGO V4Rs × ENVE SES 4.5)

それでは皆様からのご注文&ご相談お待ちしております!

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