栃木県宇都宮市で毎年開催されるジャパンカップ。
レースウィークの日曜日には、海外からワールドツアーのトッププロ選手によるUCIレースが開催されます。このUCIレースはアジアでも最高峰のレースカテゴリーに分類されます。
コースは古賀志林道という勾配のキツイ登りとテクニカルな下りを含むタフめなコースです。
そんなジャパンカップ本戦の前日の土曜日に、同じコースでアマチュア選手向けにJCF登録レースが開催されています。
ジャパンカップ オープンレースではコンチネンタル登録ではないJプロツアーの選手や、全国大会出場レベルの大学生や高校生、強豪のホビーレーサーが争います。
若手選手の登竜門的なレースであり、過去の優勝者には有名選手の名が連なります。ここで勝って国内のトップチームへ移籍するパターンが多いですね。
こちらはジャパンカップのコースを7周、72.1kmで行われます。
同じく土曜日にはチャレンジレースも開催されます。
こちらは全国大会とまではいかないが、JCF登録をしてレースを走っている選手向けのレース。
コース2周、20.6kmで行われます。
SBC Vertex Racing Teamから、日向選手がチャレンジレースに、中川がオープンレースに出場しました。
まずは先に行われたチャレンジレースにて、日向選手が5位に入賞!
短めの登りが得意な日向選手にとって向いているレースでした。しっかりと好成績を収めていて流石です!
以下、中川の参戦記です。
2025年シーズンのレースの最後のレースという位置づけで臨みました。
とはいえ、自分はプロの選手と違ってシーズン中に沢山レースに出ている訳ではない、しがない社会人のホビーレーサーなので、これが終わったからといってきっぱりオフに入るわけではありませんが。この後も草レースにぼちぼち出ます。
ただ、一年の中で一つの区切りではあります。
そんな中レースの週の水曜日に事件が。
レース前の調整をまずまずの感触で終え、帰宅中に諸事情あり、それまで乗っていたTARMAC SL7が廃車に。
急遽もともと所有していた古い自転車を引っ張り出して来てレースを走る事となりました。
ジャパンカップオープンレースは前日の金曜日に受付なので、お休みを頂き金曜日に移動。
友人をピックアップして宇都宮へ。やっぱり前日移動だと余裕を持って行動出来て良いですね。
コースを2周試走して、受付とライダーズミーティングに出席してこの日泊めて頂ける友人宅へ。本当にありがとうございました!
皆で夕食へ行き、就寝。会場から近くて、朝ゆっくり出来るので長めに眠れて嬉しい。
当日の朝は予定通りにスケジュールを消化していざレースへ備えます。
以下レースレポートです!
距離
10.3km×7laps = 72.1km
目標
トップ10
スプリント賞獲得
レースの展望
アヴニールサイクリング山梨の阿見寺選手、レバンテ富士静岡の高梨選手、チームサイクラーズスネルの佐藤光選手あたりが勝ちそう。というか強い選手沢山で粒ぞろいなメンバー。
自分がこのメンバーとこのコースで力勝負をするのは難しい。というか集団に残れるかも難しそう(笑)
なんとか集団に残れたらスプリントでトップ10に入れないかな?という楽観的考え。
最近3分や5分のパワーが向上してきているので、耐えれるまで耐えたい。
古賀志の登りは3分6.2倍が目安。自分の場合だと体重65kgで400w。
レース
雨が降る可能性もあったが降られずに走れた。
急遽リムブレーキの自転車になってしまった為、雨だと古賀志の下りで大きなディスアドバンテージを負う事になってしまうので助かった。流石にリムブレーキの自転車に乗っている選手は数えるほどしかいない。
定刻通りにレーススタート。
スタートしていきなり古賀志の登りが始まるので最初の位置取りから大事。
特に1,2周目にハイペースで振り落としが始まりいきなり速い。
懸念していたレーシングペースでの下りも問題なさそう。いつもよりも細いタイヤだがコンチネンタルのGRAND PRIX 5000はしっかりとグリップしてくれた。
自分はワイヤーのリムブレーキと油圧のディスクブレーキの一番の違いはコントロールのしやすさ違いだと思う。
油圧ディスクブレーキはハードブレーキング時でも意のままにコントロールしやすい。比べるとワイヤーのリムブレーキのコントロールはシビア。握りすぎるとロックしてしまうし、握りすぎないと効かない。
もちろん、雨天の場合制動力に大きな性能差が出る。
とはいえ昔はリムブレーキを使っていたわけで。感覚を思い出した。
3周完了時のスプリントポイントを狙う予定だったが、スプリント賞3位までのところを逃げ2名、そして1名飛び出しがあり3名成立。集団内からは狙えず。
古賀志の登りはきついが意外とこなせる。ただ、じわじわ脚が削られている感触があり、最後は厳しそう。
何か動こうものなら終わるので、ただ耐えるのみ。なので、特に書くことが無い…
レースの方は常に少数の逃げが出来ており、強い選手が常に動いている。
自分はラスト2周の古賀志で遅れ気味に登り、下りと平坦区間で同じく遅れたグループでメイン集団に追いついて復帰。
ここは何とか耐えたものの、ラストの古賀志は辛そう。
平坦と田野セブンイレブンからのアップダウンもペースが速く後方だとインターバルが掛かり楽は出来ない。
いよいよラストの古賀志では更にペースが上がり、また自分もきつく前の周よりも遅れてKOMへ。
同じように遅れた選手と集団復帰を目指して下りと平坦でローテを回す。
集団とは10数秒程か、長い直線で前に見える。ただ集団もラストに向けてペースが上がっているので差は縮まらない。
ここまで古賀志で脚を使ってきているので辛い。ただ重量級の自分が引く方がペースが上がりそうなので気持ち長めに引く。
ラストのアップダウン区間で数名でローテを回していたら、ナショナルチームのジュニアの選手がアタックを掛けて、自分だけ遅れる。しかしマイペース走行で踏み続けて何とかラスト400mで追いつく。
追いつきざまにジュニアの選手がスプリントを開始したのでついていく。
まだスプリント開始としては早いのでタイミングを待ち、ラストのコーナーを曲がってゴールのストレートに入ったところで捲っていき、そのパックの中では先頭でゴール。
メイン集団の次にゴールで、25位。
最後の古賀志でこらえられたかどうかがトップ10に入れるかどうかの分かれ目となった。
事前の想定よりは集団に残る事が出来たものの、特に何も持って帰る事が出来ずに、良いわけではないけれど悪くもないという結果。
ただ、自分なりには古賀志は踏めた方だった。
そして、翌日は大磯クリテリウムに参戦する為、サクッと後片付けをして神奈川に帰宅。
翌日の大磯クリテリウムに続く!
SBC湘南藤沢店 中川
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