ONE…FACTORがFACTORである理由ついに公開

今年突如としてツール・ド・フランス前哨戦のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネで姿を表し、先日まで一切の情報が出回ることのなかったFACTOR、謎の新型ロード
正式に”ONE(ワン)”の名前を冠して堂々発表！！

・・・まずはFACTORについておさらい…

イギリスの”bf1systems“というレーシング・航空宇宙産業のエンジニアリング会社の社員が独立して発足したのがFACTORの始まり。

(FACTORの処女作：FACTOR001)
”FACTOR001”という処女作を経て頭角を現し、設立から早8年でUCIプロチームである”AG2R La Mondiale”が使用する等して注目度もあがり、今年で機材スポンサード終了してしまいましたが、UCIワールドチームのイスラエル・プレミアテック(現NSN)との協同開発など、今の技術トレンドや自社でしか成しえない独自の機構など業界をけん引するハイブランドです。

これまでのエアロバイクの常識を打ち破る破天荒とも、常識外れとも呼べるであろう、シルエットは他が成しえないFACTORらしさを象徴している
そんなNew ONE…

(先代FACTOR ONE Disc)

(New ONE)
フルモデルチェンジの言葉を体現したかのような様変わりは、全く新しいONEの歴史の幕あけでもあり、これまでのFACTORが命題としてきた空力(AERO)への挑戦に対する一つの答えなのかもしれません。

(OSTRO V.A.M 2.0とONEの乗車ポジションの重ね図)
今までの常識を打ち破る形状には今までの常識を打ち破るポジションが必要なのか…どうやらそれは”No”のようです。
FACTORはレースにおいて”速い”・”勝てる”バイクを作ることを芯に置いたメーカーです。そう創設者のロブ・ギテウス氏は動画上で述べており、開発チーフのグラハム氏は”まず、選手の傾向とポジションを知る事が必要だった”このように同動画で述べています。
上図の重ね図からも分かる通り、ライダーが車体の中心より前方へとポジションは移動します。またショートクランクの採用、プロチームの平均ステム長が約130mmにまでなる事から、ステムシステムを採用しないこのONEでもハンドルを1～5のナンバリングで1＝ステム110mm相当のリーチ、2＝ステム120mm相当のリーチ….となるようにハンドルシステムを再構築し、OSTROからでもポジションを再現できるように設定。

ただ、求められるのはエアロ…当然ライダーもエアロなポジションであるべきでしょう。
上記の様なシステムが自然とエアロなポジションへと導いてくれるように設計がされています。

そのため、”カッコいいから!!”と安易にフレームサイズやハンドルカテゴリーを選ぶと上手くは行きません。しっかりとFACTOR ONEを理解しているお店に相談することが一番大事です。

この極太ヘッドと前に来るフェアリング…これでUCI合法…
他のメーカーではギリギリのリスクを背負うことはしないであろうこの造形、開発段階からUCIとの協議、認証を繰り返して緻密に着実にクリアをしていたからこそ成しえたこの造形、真のエンジニア集団が生む造形とはこういうことかと感嘆さえしてしまいます。

フロントフォークは”ONE”が出てきた当初から引き継がれる”バヨネットフォーク”形式(ヒンジ方式)、内幅がUCIルールぎりぎりの114mmと-1mmの許容値で仕上げた限界ぶり…
そして、フロントフォークのショルダー部分はこれでもかというボリューム…迫力意外の言葉が見つからない。

前述でもふれたハンドルはステムと呼ばれる概念がほぼ無く、ヘッド芯からドロップ芯までのリーチ距離を”有効ステム長”と言う名前で設定。長さは110mm～150mm相当に対応する1～5のナンバリングで区分。

バートップの高さが20mm高くなる、H(ハイライズ)シリーズも1～3(110~130mm相当)が用意されます。

車体に対して積載できるスペーサー量は15mmとハンドルバースタックの問題もしっかりとサポートしてくれている。
これもFACTORらしさです。

リアバックやダウンチューブなどは、HANZO TTの系譜を顕著に感じる造形になっています。
しかしならシートポストの固定方式と薄さはOSTRO V.A.M 2.0を引き継ぐ形。
因みにですがDura-ace完成車54サイズでペダルレス、専用ボトルケージ、アクセサリーマウント込で7.4kg、IPTチームが使用していたプロモデルは7.2kgになるとの事、このクレイジーな見た目でその重量で収まるとは…

シマノDi2バッテリーは昨今では主流となった、BB下に格納し重心位置を下げる事にも寄与！！

この完成車でのセットアップではBlack inc 62がアッセンブルされるとの事。

Black inc 62カーボンホイール

FACTOR のトライアスロンバイクSLICK(詳細はこちら)発表時に同時発表となったUCIレースでも使用可能な前後62mmのリムハイトを持ち、48/58と同様にカーボンスポークを使用したホールで前後セット重量は驚異の1,398ｇ…
ハイディープでこの重量は反則級です…しかもこれでフックリム…
リムプロファイルも刷新されより丸みを帯びた形状へと進化！！

28Cタイヤで空力を最大限とする設計思想リムブレーキ全盛期から提唱していたBlack incパーツ単体で組み上げた費用と販売価格を比較すると断然販売価格の方が安いという謎仕様…

これもOSTRO V.A.M2.0からの流れで、一般的なボトルを使用できる形状の専用ボトルケージが付属してきます！！
カーボン製でしかもダウンチューブ・シートチューブ専用設計品！！

そしてこのバイクはプロトタイプバイクとしてステージ勝利を収めた極めて珍し車体でもあります！！

(圧巻のロングスプリントで勝利したジェイク・シュチュアート選手)
2025年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第5ステージでIPTのジェイク・シュチュアート選手が他を寄せ付けない圧巻のロングスプリントで見事勝利。
実はエースであるアッカーマン選手がアクシデントでゴールに絡めないため急遽ゴールスプリントに参加しての勝利との事でした。

(ゴールラインを切った直後にプロトタイプをアピールするジェイク・シュチュアート選手)
写真のバイクを猛烈にアピールしてのゴールは印象的でした。

カラーは4色を展開
↑ONYX BLACK(オニキスブラック)

↑NIMBUS GREY(ニンバスグレイ)

↑BLUSH(ブラッシュ)

↑SILVER STONE(シルバーストーン)

価格は以下の通り

■フレームプレミアムセット ￥1,155,000円(税込)
■フレームプレミアムセット(Black inc 62 ホイール付き) ￥1,562,000円(税込)
■完成車 シマノ DuraAce  ￥2,090,000円(税込)
■完成車 シマノ Ultegra ￥1,815,000円(税込)
■完成車 スラム RED eTap AXS (PM付き) ￥2,145,000円(税込)
■完成車 スラム Force eTap AXS (PM付き)　￥1,848,000円(税込)
■完成車 カンパ SUPER RECORD　￥2,020,000円(税込)
通常のバイクモデルサイズとは異なりますので、まずは店頭にてご相談をお勧めいたします。是非お気軽にご相談ください！！
そしてなんと！！店頭展示車が早くもSBC横浜あざみ野店に来ております！！

ONYX BLACK 54サイズ※在庫ではございません。
フレームの造形など近くでご覧いただけるの日本国内でもまだ当店ぐらいではないでしょうか？(諸事情によりハンドルがございません…)
また在庫としてSILVER STONE 52サイズ/1(110mmステム相当)/35mmOFFSET/BB Shimanoのフレームセットが来年に1本入荷予定です！！こちら含め、ご予約注文もお受けしております！！
皆様からのお問合せ・ご予約をお待ちしております！！

SBC横浜あざみ野店
古川

SBC 横浜あざみ野店

住所　神奈川県横浜市青葉区あざみ野2丁目28-10エステービル1階
電話番号　045-532-8010
MAIL:   sbc.azamino@gmail.com
営業時間　平日11：00～19：00 / 土日祝日10：00～19：00
定休日　火曜日 水曜日
※最寄り駅の東急田園都市線あざみ野駅から徒歩6分